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  • 展覧会情報

造形学科松本泰章教授が堀川御池ギャラリーA(京都)で展覧会「そらのにおい」を開催します。

そらのにおい

soranonioï 2021


会期:2021年6月23日(水)~6月27日(日)

11時~19時 (最終日 11時~17時)

会場:堀川御池ギャラリーA

〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238―1

http://hall-gallery.horion.ed.jp/access/


キュレーター:岩﨑陽子(香りのアート・デザイン研究者 Perfume Art Project代表、嵯峨美術短期大学准教授)

アーティスト:松本泰章(メディアアーティスト、嵯峨美術大学教授)

香料協力: サンガインセンス

音響協力 : 吹田哲二郎(サウンドアーティスト)


クロージングパーティー

6月27日(日)15時~16時

アーティストトーク:松本泰章

サウンドパフォーマンス:吹田哲二郎 斎藤悠麻

ライブ配信:https://www.youtube.com/channel/UCWdqyHCjGhbV4WGI8o_fv1A


 


香りによる時空の旅へようこそ ~香りと音の境界越境/境界画定へ


目をつぶって視覚を遮断すると、世界は実に多様な匂いと音に満ちています。

空から落ちてくる雨つぶが地面に跳ね返る音と匂い。鳥のさえずりと若草の香り。

香りと音は私たちの生活空間を切れ目なく覆い、空に向かって広がっていきます。


空に匂いはあるでしょうか。わたしたちを包む空気に匂いがあり、

それが空に広がっていくのなら、世界は匂いでつながっているといえます。

わたしたちが今身近に感じている匂いを空に向けて追いかけていくなら、

はるか遠くの見知らぬ土地の匂いへとたどり着くでしょう。


空に向けて境界越境をしていく香りと音を境界画定する時、忘れていた過去がよみがえり、

知らない世界が現出するかもしれません。とらえどころのない匂いと音の出逢いによって、

一人一人の心の中で、既知のこと/未知のこと、過去の体験/未来の想像に境界線が引かれ、

新たな体験が姿を現します。


これは新しい旅のかたちの提案です。

過去に行った旅行先でも、行ったことのない空想上の土地でも、

見えないはずの香りと音で境界越境と境界画定がなされるとき、

居ながらにして私たちは時空の旅に飛び立てるのです。     岩﨑陽子


この展覧会はJSPS科研費 20H01223、20H04443の助成を受けたものです。


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