冨田陽子さん（1982年　嵯峨美術短大卒）が、The 14th moon（大阪）で作品展「傘とストライプ」を開催されます。（2/25～3/6）

冨田陽子作品展「傘とストライプ」

もっと自分というものが芯にあるような作品を描きたい。

そのためにまず身の回りにある物や人を描いてみようと思いました。

それが今回の作品展です。

そう思ったのがたまたま雨の日で目の前にあったのは部屋干しのシャツ。

家の前の通学路になってる道には登校中の学生たち。

それから駅に向かうと、携帯を片手に電車を待つ人々。

一人で歩く人も一人で待つ人もみんな同じような表情をしているけれどふとした視線にその人が現れているし、スカートの後ろのヒダにも、たくし上げたシャツのシワにもその人の個性が表れているのに気がつきました。

そうして見ると、平凡な私の日常にもなかなか魅力に満ちていて、作品にしてみたいと思いました。

「傘とストライプ」というタイトルの作品があり、それをそのまま展覧会のタイトルにしました。

雨の日に思いついたことと、個である（傘をさした）人が横断歩道の上という決まったエリアの上に居合わせる偶然が面白いと思った作品です。

昨年 10 月に東京のギャラリー（ギャラリーハウスマヤ）で行いました二人展も同じタイトルでした。

今回の The 14th moon でも同じ趣旨の展示ですし、その時の展示に点数を追加して個展といたしました。（冨田陽子）